【注意】「WorkFusion」のフリーライセンス版はダウンロードできなくなりました。以前からインストールしている方は利用できるようです。「WorkFusion」が無料で使えないので当記事はほとんど役に立たないですが、「RPAとは何か?」という理解に少しでも役に立てばと思い、記事を残しておきます。

こんにちは、M田です。
コロナウイルスもなかなか収束しませんね。リモートワークを始めとしたあたらしい仕事や生活様式、いわゆるNew Normalも根付いてきた感があります。

今回は「あたらしい仕事のカタチ」の一つとして注目されているRPAを使って、「Amazonにある書籍の価格を調べる」ことをやってみます。
長くなりますので3回に分けます。まずはそのPart.1です。

RPAについて

「ビジネスの効率化」などのキーワードで検索すれば、「RPA」という単語が目につくようになりました。RPAとはRobotic Process Automationの各単語の頭文字をつなげたもので、ざっくばらんに言うと、「人間がやっている作業をロボットにやらせよう」ということです。

ロボットと言いましても車を作ったりするアーム状のものや、悪の巨大組織と戦う人型のものではなくて、人間の代わりにPCを操作するプログラムのことです。靴屋のおじいさんが眠っている間に、きれいな靴を完成させてくれる小人、のような存在です。

弊社では以前より社内業務の一部をRPA化することを実験しています。いくつかの作業では実働していて、ずいぶん工数の節約ができています。また、各社のRPAツールについても研究をしてきました。

本稿ではその一端だけでも紹介できればと思い、実用的でもあるサンプルを作成してみました。

WorkFusionについて

今回使用するRPAツールは「WorkFusion」です。

Googleで「RPAツール」で検索すると、たくさんのRPAツールが表示されます。それぞれ特色があり、得意分野やできることが違うのですが、総じて言えるのが「お値段が高い」「気軽に試せない」ことです。

弊社もそうですが、中小零細企業にとって「効果があるのか」「使いこなせないのではないか」という不安のあるものになかなか投資はできません。しかしRPAがどんなものか試してみたい。

そういうシーンにぴったりなのがWorkFusionです。
WorkFusionには「フリーライセンス版」があり、無料で始めることが可能です。フリーライセンス版は「自分のPCにインストールして、そのPCで開発・実行」することができます。
有料版との大きな違いは「サーバーで実行できるかどうか」「スケジュール機能があるかどうか」等で、「とりあえず試してみる」「小さく始めて見る」にはたちまち必要のない機能かと思います。
以上のような理由で、お試しで始めてみるには最適なRPAツールです。

残念な点があるとすれば、公式のHPやオンラインドキュメントが日本語ではないところです。しかしながらツール自体は日本語化されてますし、ドキュメント類の英語は難しくないのでがんばってトライする価値はあると思います。動画もわかりやすいです。

残念ながら本稿ではインストールの方法や基本操作に関しては解説いたしません。インターネット上にも日本語の紹介記事がありますので、参考になさってください。
以下に公式HPのリンクを作成しておきます。

WorkFusion: Intelligent Automation and RPA for Enterprise

今回自動化するシナリオ

今回自動化してみる流れは以下のとおりです。

  • Amazonで特定の本の「Kindleの価格」と「実際の本の価格」を取得する
  • 取得した値段を、取得した日付とともにExcelファイルに追記する

シンプルすぎる内容ですが、実際に私自身が欲しい仕組みに基づいています。

  • 今すぐにではないが、安くなったら読みたい本がある
  • Kindle版はセールで安くなる場合があるので定期的にチェックしたい
  • 気に入った本は電子版でなく、実際の本がほしい。Kindle版との差異を知りたい

この欲求を満たして解決する仕組みをWorkFusionで作っていきます。

レコーディングの完成形と動作結果

早速ですがWorkFusionの完成形を紹介します。

WorkFusionのレコーディング画面
※クリックで大きな画像が開きます

取得した結果は下のような感じになれば、最低限目的が達成されていると思います。

実行結果のExcel画面
※クリックで大きな画像が開きます

WorkFusionの作成した仕組みを毎日実行すれば、定期的にチェックができそうです。これでKindle版のセールを逃すこともなくなると期待したいです。

WorkFusionで作成するこの一連の流れを「レコーディング」と言います。次回はレコーディングの内容を見ていきましょう。